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カンボディア シュムリアップからのお便り No.1 2001.9.10


SUMHニュース・レター より  第2巻第1号(通巻4号)(一部略・・・・手林さんの関連だけです)
2001年8月10日発行
途上国の精神保健を支えるネットワーク機関紙
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Ayame/3428/
[編集・発行]  途上国の精神保健を支えるネットワーク
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1 到着1ヶ月のシェムリアップ

8 ジェンダーと暴力という課題
9 カンボディア・スタデイツアー 案内

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もっと知りたい方はこちらへ 

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途上国の精神保健を支えるネットワーク  Supporters for Mental Health (略称 Sumh)



到着1ヶ月のシュムリアップSUMH事務所から     2001612


               手林佳正 心理 mailto:YHA00720@nifty.ne.jp   
         
mailto:tebayashi@bigpond.com.kh 
            元、群馬・三枚橋病院、東京・多摩あおば(北久米川)病院
      現、SUMHカンボディア精神保健プロジェクト      
シュムリアップ現地事務所代表

 連絡が遅くなりました。皆様お変わりありませんか?
 5月11日に成田で調整員の梅野さんと落ち合い、バンコクでの短時間の乗り継ぎもうまくいって、同日夕方にプノンペンに到着しました。日本の保健NGO=シェアのプノンペン事務所のゲストルームに約2週間、お邪魔させてもらって、政府へのNGO登録手続きや備品の購入、ローカルスタッフであるカモルとヒアックとの調整、運転手の雇用などを進めました。一時は、ここはSUMHプロジェクト・プノンペン準備事務所だ、などと冗談を言い合っていました。
一番の難物は、車両の購入でした。プノンペンから約350Km離れたシュムリアップへの国道6号線は、一部が名だたる悪路と聞いていました。そこで4WD車に限定して、中古車市場を見て回りました。経済的に限界のあるSUMHは、最初から新車に目を向けることはできませんでした。車は日本のほうが安く、途上国のほうが高いのです。紹介者を得て、保障期間の長い、ニッサン・パトロールを購入することができました。
 シュムリアップへ10時間をかけて、荷物を満載してやってきました。途中3ヶ所では橋が落ちていて、田んぼの中を迂回しました。そこではスタックしている車もいましたが、SUMH車両は強力でした。しかし昼食後に走り出してまもなく急に運転手のサラッが車を止めるので聞くと、パンクでした。それも左側の2輪ともです。持参の予備タイヤはひとつなので、すぐに修理する必要があって、タイヤを町までバイクタクシーで運んだりして、たっぷり3時間かかりました。興味深かったのは、車を止めて修理をしていたところの農家からマンゴーやスイカの差し入れがあったことです。日本で同じ修理をしていたらどうだろうかなどと、カンボディアの田舎に生きている、困った人を支える習慣が、ぼくたちをとても暖かい、うれしい気持ちにさせてくれました。その後約70Kmほどの、歩くようなスピードになってしまう悪路を通過して、シュムリアップに到着したのは暗くなってからでした。その夜は、予定していたゲストハウスに入り、日本とはちょっとちがう「カツどん」や「オムライス」という名の日本食?を食べて、日本初の精神保健NGOのシュムリアップ入りを祝いました。
 事務所探しは、ヒアックが探しておいてくれた物件は、町から遠かったり、広いスペースがなくて、新たなものを探すことになりました。不動産屋というものがシュムリアップにはないことがわかり、車をゆっくり走らせて、TO LET という掲示を探しました。まあ偶然の出会いから、現在の事務所を得ました。ベッドルーム3つ、事務所スペース、広いキッチン、2階に踊り場がある、ちょっと小さいけど、新築の一戸建てで、シュムリアップ川に面していて、小さい市場も横にあります。大家さんがヒアックの遠縁であることも後でわかり、SUMHという日本のNGOのぼくたちを気に入ってくれました。奥さんは、伝統舞踊であるアプサラ・ダンスの先生だそうです。
 今日からは、プロジェクト開始前に現状を把握するベースライン調査の話し合いに入りました。まあ実務の開始です。これからも応援してくださるよう、お願いいたします。

 この1ヶ月に直接にお世話になった人たちにお礼の気持ちをこめて、名前を書かせてください。吉村幸恵(シェア)、船橋敏(国際赤十字)、林民雄(JICA専門家)、パル・クン(林さん秘書)、余部徹(JVC)、サンカー(鴻池組)、林拓司(協力隊)、森本喜久男(クメール伝統織物研究所)、赤尾和美(アンコールこども病院)。

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初めてのカンボディア・シュムリアップより


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ジェンダーと暴力という課題
                  手林佳正

 カンボディア政府女性省が専門NGOであるProject Against Domestic Violence(PADV)とともに行った世帯調査がある。プノンペン市と6州の2,764世帯を対象として、1,374人の女性と1,286人の男性から資料を得たものである。調査目的は家庭内暴力に関して、身体的な暴力のタイプと出現率・態度と理解・原因となる要因・児童虐待との関連、である。そして以下が明らかとなった。1)73.9%の人が家庭内暴力のある家庭を知っている、2)インタビューされた女性のうち16%が配偶者から身体的な虐待を受けたことがある、3)男性のうち10%は配偶者に身体的な虐待をしたことがある、4)暴力を受けたことのある女性のうち半数は外傷を負い、その半数は頭部の外傷である、5)女性が親と同居している場合の出現率は8.3%と、半数である、6)7.8%の男性と8.8%の女性が両親の間の身体的暴力を目撃したことがあり、うち98%は父が母に対してのものであった、7)伴侶間の暴力を目撃したという男女はそれぞれ29.5%、23.7%と、統計的に有意に高く、暴力的である、8)全女性のうち10%は伴侶が飲酒後に暴力的になるといい、暴力を受けた女性のうち50%は夫が飲酒中に暴力を受けたといい、さらに怪我をしたと言う女性の65.7%は飲酒中と言う、9)殴られた女性のうち25%は身体的に虐待を受けていると考えていない、10)暴力を受けた女性のうち34%は助けを求めていず、32%は近隣に、11.8%は両親に、他の縁者には10.7%が助けを求めた、11)67.5%の男女(女性の71.6%、男性の57.3%)は、懲らしめる方法として、子供はぶたれるべきと考えており、さらに怪我を負った女性では92.4%となる、12)夫婦ケンカの後に全女性の7.6%は子どもに暴力を振るい、その率は暴力を受けた女性では27.6%、怪我をした女性では35.8%とあがる、13)女性の教育背景が中学校までの場合は暴力の要因としては同様だが、高校以上の場合は暴力の比率は下がり、怪我も同様である、14)カンボディアのほぼ100%の男女は、よい行いと悪い行いとを判断し、そして暴力はよくないと考えている、など。
 また、危機状況にある女性を対象に活動するNGO=CWCCのカンボディアにおける1998年1年間の女性に対する虐待の調査がある。信頼できる統計資料が少ない国なので、傾向はここから知ることができると考えられる。

虐待のタイプ       1*    2*    3*
攻撃的な夫        56  95   101     
家庭内で殺害された    12  31    13 
家庭内のレイプ      9   8     5
一般的レイプ       38  17      8 
性的売買        177  126  128
家庭内暴力に起因の自殺 34   ―     ―        
他の女性に対する暴力   55  19    0
総計           381 296  255 
(注)
1* マスコミ等 からモニター
2* CWCCが カウンセリング 
3* CWCCの シェルター 利用

 カンボディアの伝統的なジェンダーに対する認知を象徴的に示すことだが、1960年代の戸籍は妻の欄が4人分あったという。さらに、1970年からの30年間に渡る内戦や虐殺によって、暴力を拒否する閾値が高いものとなり、人口比において男性が少なくなり(40〜44才では100人の女性に対して65.5人の男性という性人口)、性倫理を含む価値観が混乱していったと考えられる。さらに市場経済化の導入という、過去の行動パターンの強制的な変容と、首相に見られるような強者の論理が1つのモデルとしてまかり通りようになって、ジェンダーの課題も目の前の課題として見えるようになっている。それらを、上記の2つの調査が示していると考えられる。
 今始まっているジェンダー課題被害者への相談によるサポートや、避難するシェルターの提供などの緊急的な支援や、私たちが開始した家庭内暴力の被害者へのグループカウンセリングによるサポートとともに、生活の中での人権意識を育てる教育(ジェンダーの項で述べた)や、法的な整備などが、今後の課題だと考えられる。


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長い内戦を経験したカンボディアの国際精神保健協力の現場を訪ねるスタディツアー

 −アンコール遺跡の街シュムリアップと首都プノンペン−

日程:12月16日から23日

12月16日(日) ガイダンス・夕食・宿泊。
17日(月) SUMHの活動とカンボディア精神保健状況に関する講義、ローカルNGOのCCMHS、州保健局などを訪問。
18日(火) シソフォンで活動する精神保健NGO、TPOを訪問。
19日(水) アンコールワット、タプロム、バンテアイスレイなどの遺跡を訪れる。
20日(木) 朝、シュムリアップからプノンペンへ空路移動。カンボディアにおけるNGOのアンブレラ組織であるCCC、シアヌーク病院精神科外来、カンダール州病院児童精神科外来、などを訪問。
21日(金) プサーダムツカウ心理社会リハビリテーションセンターを訪問。午後は、国立博物館、王宮、ワットプノムなどを訪ねる。
22日(土) ツールスレーン虐殺博物館を訪ねる。午後フリー。
23日(日) 朝、宿泊先にて解散。

参加費用 11万円。
シュムリアップ集合・プノンペン解散。希望者は航空券手配を手伝います。
16日夕食から23日朝までの全食事、全飲み物(アルコールは除く)、移動費を含む。
見学研修費・資料費・アンコール遺跡入場料を含む。

申し込み方法:E-メイルか、Faxによる。
宛先は、SUMHシュムリアップ事務所、梅野、
Fax;+855−63−963356ないし、                   SUMH@bigpond.com.kh

申し込み期間;2001年9月末(第1次締め切り)と10月末(最終締め切り)。

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SUMHの会員になって、私たちの活動を支えてください。
年会費 一般(学生含む)3000円
    団体      10000円
送金方法郵便振替
口座番号00170-2-535294
加入者名 途上国の精神保健を支えるネットワーク
振替用紙に、住所・氏名・TelFaxE-mail・会費とカンパの区別・SUMHへ一言を、記入ください。

2001年度の年会費の払い込みよろしくお願いします

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カンボディアの現地スタッフを募集しています
 次のような条件で、「現地スタッフ」を公募しています。
● 精神科リハビリテーション専門職1名 
この分野の総合的な知識と経験を持ち、関連団体と連携しながら、英語で、それを技術移転できる人。医師、心理、PSW,看護、OT等職種は問いません。精神科リハビリテーション教員養成講座の企画実施を担当。
給料はSUMHの規定による。週5日勤務、年休3週間、日本との年間1往復交通費、3ヶ月間試用期間、2年契約延長可、医療保険と国民年金と支度金などは自己負担、現地語学研修費はSUMHが負担。
「SUMHシュムリアップ事務所(担当:梅野)までE-mailでご相談ください。
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SUMHカンボディア精神保健プロジェクトでは、長期ボランティア、長期インターンを受け入れます。3ヶ月以上が望ましいですが、SUMHシュムリアップ事務所(担当:梅野)までE-mailでご相談ください。
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カンボディアの現地スタッフを募集しています
 次のような条件で、「現地スタッフ」を公募しています。
● 精神科リハビリテーション専門職1名 
この分野の総合的な知識と経験を持ち、関連団体と連携しながら、英語で、それを技術移転できる人。医師、心理、PSW,看護、OT等職種は問いません。精神科リハビリテーション教員養成講座の企画実施を担当。
給料はSUMHの規定による。週5日勤務、年休3週間、日本との年間1往復交通費、3ヶ月間試用期間、2年契約延長可、医療保険と国民年金と支度金などは自己負担、現地語学研修費はSUMHが負担。
「SUMHシュムリアップ事務所(担当:梅野)までE-mailでご相談ください。
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SUMHカンボディア精神保健プロジェクトでは、長期ボランティア、長期インターンを受け入れます。3ヶ月以上が望ましいですが、SUMHシュムリアップ事務所(担当:梅野)までE-mailでご相談ください。
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 途上国の精神保健を支えるネットワーク
SUMH= Supporters for Mental Health
事務局:153-0065東京都目黒区中町
    1-25-16
Tel&Fax03-3711-3461
E-mail :tojoukoku@geocities.co.jp
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Ayame/3428/

SUMHシュムリアップ事務所
Office:  No.233 Group 5 Mondul 3, Khum Slarkram, Siem Reap, Cambodia
Postal Address: P.O. Box 93102 G P O Siem Reap Angkor, Cambodia
Tel/Fax: +855-63-963356
E-mail: SUMH@bigpond.com.kh



シュムリアップからのお便り 目次

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