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精神医療ニュース 過去記事 2001年 1〜 3月


2001年3月

2001年2月

2001年1月

  • 朝倉病院に3度目の改善命令 全国初の入院制限も
  • <毎日新聞2001年3月29日>

     患者の入院形態などをめぐって埼玉県庄和町の精神病院「朝倉病院」(朝倉重延院長)に対して2度にわたって改善命令を出してきた県は29日、入院形態の変更を強く求める3回目の改善命令を出すとともに、精神保健福祉法に基づいて同日から3カ月間、新規入院患者の受け入れを制限する「入院制限命令」を出した。同命令は、昨年4月施行の同法改正で可能となって以来、全国初の適用。
     同病院では、強制入院の一種の「医療保護入院」が適当とみられる重症患者に対しても、入院手続きを簡素化できる「任意入院」扱いとしているとして、県から昨年、入院形態の見直しを求める改善命令を受けた。しかし病院側は「見直したが、問題はなかった」として事実上命令を無視してきた。
     県は同病院が精神保健福祉法に対する理解を欠きながら新規入院患者を受け入れるのは
    不適切と判断して入院制限命令を出した。
    詳しくはこちら→mainichi Interactive

  • 【速報】政府・与党社会保障改革協議会「大綱」をまとめる

    政府・与党協議会、社会保障改革大綱をまとめる。
    具体的推進方策については、ワーキングチームを設置し協議へ。

    Asahi21 Fax Letter Web版 No.101  2001年3月30日(金)>


     本日(3月/30)まとめられた社会保障改革大綱は、
    (1)健康づくり・高齢者医療制度への見直しなど医療政策を総合的に推進する、
    (2)意欲に応じて働き、年金と組み合わせて豊かな生活ができるようにする、
    (3)子育てと仕事が両立できるよう、総合的な少子化対策を進める、
    (4)利用者の視点に立った効率的で質の高いサービスを提供する、
    (5)社会保障の財源のあり方、
    について改革の理念と基本的な考え方をまとめた。

     社会保障の財源のあり方では、「利用者負担、保険料負担と公費負担の適切な組合せにより、必要な財源を確保する」として、「公費負担の財源については、行財政改革の推進をはじめ歳出分野の不断の見直し、に財政全体を見直す中で検討」「21世紀の経済社会にふさわしい税体系の在り方について検討」としているが、「高齢者医療制度などにおいては、高齢者の経済的能力に見合った適切な負担を求め、これから増加する負担を若い世代とともに分かち合う」「公的年令収入に対する課税の適正化」「年金を受給しながら長期入院・入所している者など負担の在り方等について、給付の重複を調整する観点も踏まえた制度横断的な検討を行う」として、世代内、世代間の公平・公正な給付と負担の在り方について検討を進めるとしている。
     そして、今後の進め方では「社会保障改革の具体的推進方策について、本協議会の下にワーキングチームを設け協議」「その際、早急に講ずべき施策と、中長期に改革していく課題とを区別し、計画的に改革を行うとして、特に医療制度については、昨今の医療保険財政の厳しい状況にかんがみ、検討作業を急ぎ、平成14年度には高齢者医療制度の見直しをはじめとする医療制度改革の実現を図る」と医療制度の改革について平成14年度と年次を区切った。
     今後のワーキングチームの協議状況と、概算要求基準、概算要求、予算編成と節目節目の動向を注目する必要がある。
     情報提供ありがとうございます→朝日俊弘 参議院議員(民主党)


    Asahi21 Fax Letter
    〒100・8962東京都千代田区永田町2−1−1参議院会館618号室
    TEL03・3508・8618 FAX03・5512・2618
    郵便振替00180・0・657212Asahi21

    東京都の「青梅成木台病院」看護記録など改変 不正請求などの疑い 

                   <2001年3月28日 共同通信
     東京都青梅市の精神病院「青梅成木台病院」(山梨順二院長、270床)で、看護記録などを過去にさかのぽって書き換えていたことが26日、わかった。病院によると、書き換えたのは診療報酬で定められた精神科作業療法の業務記録と関係の着護記録など。
     診療報酬で定められた作業療法は、病棟以外の専用の場所で1回につき2時間、行わなければならない。しかし、作業室の記録で作業療法を行っているはずの患者が看護記録などでは、病棟で診療を受けたことになっているなど一部、不整合があった。今月になって過去3年分の記録を見直すことになり、職員が書き換え作業をしたという。東京都医務指導課は「不正請求などの疑いがあれば、病院から事情を聴いて調べたい」と話している。
     一方、病院側は「作業療法について内部で認識の違いがあり、書類の記載に不備があった。診療報酬の過剰請求になるのではと考え、実態に沿った正確な記録に改めようとした。改ざんではない。誤解を招く結果になったことは反省している」と釈明している。病院は26日、東京社会保険事務局などに報告した。


  • 民間移送会社の精神障害者移送で答弁書 


     政府は27日の閣議で、民主党の櫻井充氏が提出した「民間移送会社による精神障害者の移送に関する質問」に対する答弁書を了承した。櫻井氏は、精神障害者の移送を専門に行う民間移送会社が保護者に対して法外な料金を請求したり、民間移送会社の判断で入院先を決めたり、患者の人権が十分に守られていない」などと政府の見解を求めている。
     答弁書では、民間移送会社の判断や、保護者による都道府県知事への申請の有無で精神障害者の処遇に差が生じているとの指摘に、「精神障害者の入院形態等に差異が生じるのは、個々の精神障害者の症状に即した適切な医療およぴ保護を提供するため」などとし、「法律上の不備はない」とした。一方で、厚労省としても、全国の保健所を通じて民間事業者による精神障害者の搬送の状況などを調査するとともに、現在は都道府県や全国精神障害者家族会連合会などの協力のもと、民間事業者による移送事例の調査を実施していることを報告している。調査結果については、必要に応じて精神障害者、家族に対して情報を公開する考えを示している。

  • 民間移送会社による精神障害者の移送に関する質問主意書および答弁書

    <2001年3月1日 参議院議員 民主党桜井充議員提出>

     参議院先議で国会提出されている「障害者等に係わる欠格事由の適性化等を図るための医師法等の一部を改正する法律案の審議は、4月3日に厚生労働委員会で趣旨説明のみを行います。(4月5日には法案質疑と参考人質疑、採決か)

     最近、民間移送会社によるいわゆるひきこもりの症状がみられる精神障害者の移送を専門とするサーピスの間題が多く報道されている。これら報道によると、民間移送会社が保護著に対して法外な料金を請求したり、民間移送会社の判断で入院先を決定したりしているが、法律には触れていないという。このような現在の法整備では、患者の人権は十分に守られていないと思われる。そこで以下質間する。
     以下のつづきはこちらへ→緊急措置入院・移送制度問題・質問書


     身体拘束ゼロ作戦の晋及啓発を目的とした身体拘束ゼロシンポジウム(主催=全国老人保健施設協会)が27日開かれ、病院や施設、利用者、行政の関係者がそれぞれの立揚から身体拘束をテーマに議論するパネルディスカッションが行われた。
     そのなかで、厚生労働省老健局の山崎史郎計画課長は、先日公表された「身体拘束ゼロヘの手引き」に転倒事故が起きた際の法的責任の考え方が明記されたことを強調。これまで転倒事故を巡っては施設側が一方的に非難されるケースも多くあったとの認識を示しながらも「(手引きが)1つの判断というか有力な材料になると思う」と述べ、関係者が身体拘束ゼロヘの取り組みを進めるなかで、転倒事故に対する訴訟や裁判も変わるのではないかと見通した。
     また、山崎課長は、来年度には全都道府県で身体拘束ゼロ推進会議や相談窓口が設置されることを報告。国としても今後「身体拘束の廃止」に向けた支援を行う考えを示すとともに、関係者の積極的な取り組みを求めた。身体拘束が例外的に認められる「緊急やむを得ない場合」について山崎課長は「極めて限定的に考える必要がある」と指摘。例外規定が「逆に身体拘束を認めるようなことはあってはならない」と強調した。

  • 障害者ケアマネジャーはすぺての地域資源と緊密連携を   <厚労省・検討委員会>


     2003年度から本格導入される障害者ケアマネジメントのあり方を検討してきた厚労省の「障害者ケアマネジメント体制整備検討委員会」(委員長=白澤政和・大阪市立大学教授)は27日、最終報告書案をまとめた。身体、知的、精神の障害を抱える利用者が自立した社会生活を送れるよう、ケア計画を策定する市町村のケアマネジャーが医療、福祉、保健、教育、就労などすべての地域資源と緊密に連携する必要性を強調している。報告書案は、4月上旬にも正式決定する。
     障害者ケアマネジメントは医療機関や社会福祉施設を退所した障害者の地域生活を支援するため、市町村のケアマネジャーが多様な地域サービスを調整し、ケア計画を策定する。利用者の希望を受けて行う。2003年度から身体、知的の障害者サービスが措置制度から利用者選択方式に移行するほか、精神障害者についても2002年度から在宅サービスを充実する「精神障害者居宅生活支援事業等」が始まり、今後、障害者のサーピス選択を行政が側面から支援する必要性が高まてくる。このため、国は障害者プランが終了した2003年度からケアマネジメント制度を本格導入する方針で、現在、ケアマネジメント従事者の養成研修事業などを行っている。精神障害のケアマネジャー研修を受けた人は、国が実施したもので275人(98〜OO年度)、都道府県・政令指定都市が実施したもので1365人(99〜OO年度)となっている。
     最終報告秦は福祉、医療、教育、就労などを総合したサービスの提供を求め、ケアマネジャーは医療関係者、福祉サービス関係者らで構成する「ケア計画作成会議」を開き、関係者と情報を共有しながらケア計画を作成するよう提言している。


                       
                        

  • 医療事故防止へ密室体質解消 国立大病院長会議の最終報告案

     患者らに誠実説明  遺族にカルテ開示

    <読売新聞2001年3月19日>

     大学病院で相次ぐ医療事故の防止策を検討してきた国立大学医学部付属病院長会議の作業部会は、事故が起きた場合、患者や家族に「誠実で速やかな」説明を行うとともに、求めに応じ、遺族にもカルテや検査結果など一切の診療記録を開示する方針を、今月末に公表する最終報告に盛り込むことを決めた。第三者による調査委員会の報告を公表することなども打ち出す。文部科学省は、この最終報告を国立大病院の事故防止の統一ガイドラインとして実施を求めていく予定
     詳しくはこちら→Yomiuri On-Line

  • 朝日新聞 精神障害 最終回精神障害  「あなたはその時……」
    意欲的な精神障害シリーズ ついに最終回です。
     この国の精神病者は、実にこの病を受けたるの不幸のほかに、この国に生まれたる不幸を重ぬるものというべし――。高名な精神科医、呉秀三氏(故人)が精神障害者の「二重の不幸」を説いたのは、約80年前です。その悲痛な実情が変わったのか。この企画の取材を振り返ってみても、その根っこは少しも変わっていないように思えます。厚生労働省の推計では精神障害者は約202万人。子どもも含めて65人に1人です。精神病にいつ、だれがかかるかわからない。そういいながら「精神障害者」という言葉への抵抗感も根強くあるようです。あなたは、この言葉の響きに何を感じ、思いますか。 (以下略)
     詳しくはこちらashi.com くらし

  • 第2回「法務省・厚生労働省合同検討会」(議事メモ)
    と き:2001年3月8日(木) 10:00〜11:45
    ところ:東京保護観察所会議室(法務省1階)
    議 題:重大な犯罪行為をした精神障害者の処遇決定及びシステムの在り方などについて
    出 席:法務省:刑事局 河村課長、八澤局付、梶木、大橋課長
    厚生労働省:精神保健福祉課 松本課長、泉、田中、吉川補佐、小柳係長
    オブザーバー:長尾医師、神弁護士、池原弁護士、山上教授
    意見陳述:町野教授       これは、公式の議事録でなく傍聴者のメモです。

     「保安処分のための議論のための議論」、何が問題なのか、どこまで合意があり、どこまで合意がないのか、について話したい。
     保安処分をめぐる議論はどちらかというと、これまでは法務省側が積極的につくろうとしたがいまは慎重になっている。精神医療の側は絶対反対が強かったが、それが積極的な賛成に変わっている。途中からの人はそうではないと思うが、ずっとこの問題をウオッチしてきた人間としては戸惑っている。かつて精神医療の状況は悪く、悪をもうひとつ持ち込むのかという議論があったが、最近はかなり開放化している。開放化に限界があるところに保安処分が必要という議論がある。
     どうして、このように変わったのかについて、私は理解できない。
    最初は、精神医療と保安処分の対立からはじまった。精神医療は保安の道具になってはならないと。しかし、精神医療の側に保安処分待望論がある。政治情勢の変化は別にして、筋道として、精神医療の対象ではないと放逐したいのか、しかしそんなに無責任ではないと思う。開放化が進んだ中でこの問題を1回総括していただきたい。
    以下、続きはこちらへ→第2回「法務省・厚生労働省合同検討会」(議事メモ)
    参考:第1回「法務省・厚生労働省合同検討会」(議事メモ)山上氏の資料要点

  • 退院後の受け皿なく、2割が「社会的入院」厚労省調査
  • <朝日新聞2001年3月13日> 

       入院患者のうち5人に1人は、受け入れ先などの条件が整えば退院が可能だと医師が判断していることが、厚生労働省が12日に発表した「患者調査の概況」で分かった。入院治療の必要がないのに受け入れ先がなくて退院できない、こういった「社会的入院」は、27万5000人にのぼると推計している。75歳以上になると4人に1人、精神病院だと5人に1人が「社会的入院」とみられる。(資料→重症度の状況別推計入院患者数構成割合
      (中略)
       また精神病床に限ってみると「退院可能」は22%。 しかも、平均在院日数は、病床の種類別では最も長い428日だった。介護用病床の219―276日と比べても長い。
       詳しくはこちら→ashi.com くらし

  • 欠格条項見直しの医師法、保健婦助産婦看護婦法等一部改正案、国会提出へ 

     メディファックスによると、自民党厚生労働部会は7日、障害者等に係る欠格事由の適正化などを図るため、医師法等の一部改正案を今通常国会に提出することを了承したらしい。改正案は医師法、歯科医師法、薬剤師法、保健婦助産婦看護婦法、労働安全衛生法など医療関係職種の免許取得を制限していた障害者に対絶対的欠格条項を「相対的欠格条項」に改正する。また、目が見えない者、耳が聞こえない者、精神病者等障害者を特定してきた現行の欠格条項を、障害者を特定しない欠格条項に改正するとされている。今月16日の閣議を経て国会に提出されるようだ。
     詳しくはこちらへ→・欠格条項(3/9up)

    • 医療規制も抜本改革  病院 企業の参入検討  政府3カ年計画

      朝日新聞2001年(平成13年)3月7日水曜日>

       政府は六日、今月末に閣議決定する二〇〇一〜〇三年度の規制改革推進三カ年計画に、医療・福祉や雇用、教育などの分野でも抜本的な改革に取り組む方針を盛り込むことを決めた。病院のベッド数や広告などへの規制を緩めることを通じて、医療機関の競争を促したいとしているが、医療関係者の中には「自由競争にはなじまない」との反対論も根強い。
       政府は、現在は法律上の根拠がない規制改革委員会を、新年度からは内閣府直属の委員会に衣替えして、規制緩和をいっそう進めることにしている。
       医療や福祉などの分野でのいわゆる「社会的規制」をめぐって、政府は「経済的規制は原則自由、社会的規制は必要最低限にする」との原則をとっていた。これまでの調整で固まった三カ年計画の原案では、少子高齢化など構造的な環境の変化に応じて、医療・福祉、雇用・労働、教育などの制度を見直す考えが示されている。
       とくに医療に関しては、地域のベッド数を規制している医療法の規定について「病院の新規参入を難しくしている」と指摘されている点を考慮。民間企業の病院経営への参入についても検討する見通しだ。
       また、患者の病院選びに役立てるために、情報公開と第三者機関による評価を積極的に進める考えを打ち出す。現状では病院経営者らから「制約が多すぎる」といった不満が出ている広告規制も検討対象となりそうだ。
       ただ、こうした規制緩和策に対しては、厚生労働省内に「病院が経営に行き詰まった場合、患者はどうなるのか」といった懸念が強い。「入院患者の増加によって医療費がかさんだら医療保険がパンクするのではないか」との声もある。


      • 障害者に係る免許の欠格事由の見直し
      3月2日に、道路交通法の一部を改正する法律案(閣法第50号)が国会提出されました。
      (1)障害者に係る免許の欠格事由の廃止(第88条関係)
       精神病者、知的障害者、てんかん病者、目が見えない者、耳が聞こえない者、口がきけない者等に係る免許の欠格事由を廃止する。
      (2)免許の拒否、取り消し等に関する規定の整備(第90条及び第103条関係)
       公安委員会は、幻覚の症状を伴う精神病であって政令で定めるものにかかっている者、発作により意識障害又は運動障害をもたらす病気であって政令で定めるものにかかっている者等については、政令で定める基準に従い、免許を与えず若しくは保留し、又は免許を取り消し若しくは免許の効力を停止することができることとする。
      (3)臨時適性検査に係る取り消し等(代104条の2の3関係)
       臨時適性検査の通知を受けた者が、当該通知に係る適性検査を受けないと認めるときは、公安委員会は、政令で定める基準に従い、その者の免許を取り消し、又は免許の効力を停止することができることとする。
       要するに、障害者に係る免許の欠格事由は廃止するが、免許の拒否、取り消し等に関する規定の整備により、「幻覚の症状を伴う精神病であって政令で定めるものにかかっている者」などという規定を設けて具体的には政令で定めることになります。
       問題は、幻覚の症状といってもさまざまであり、充分に運転できる場合もあって、このような規定の仕方には精神病に対する差別を助長しないかどうか、また政令で定める内容が明らかになっていないことなどです。
      詳しくは→こちら・欠格条項

    精神科病院の病床機能分化の必要性 五十嵐良雄 埼玉 秩父中央病院理事長・院長                         < 日精協誌第20巻・第2号 2001年2月>

    アメリカの見学を通して、語る「これからの日本の精神医療」というところです。歴史転換点に立っているという認識を持っているようです。これからの日本の精神医療の変化を見通すのにヒントになるの何も知れません。
     アメリカの平均入院日数の8日があまりにも短くセミナーで演者が述べたように4週間の入院日数を確保するとなると,現在の約4倍の人口万対病床数が必要である。しかも,入院費用が最低の1日550ドルとし,日本の1日平均精神科医療費を仮に150ドルとしても,医療経済的に日本とアメリカの急性期入院治療を比較すると,日本は4分の1の人口万対病床数で,1日あたりの医療費用も4分の1で済ませていることから,アメリカの何と16倍も効率よく精神科急性期医療を行っていることになる。日本の精神科急性期医療はアメリカの16倍効率がよいと試算したが,これは人的に乏しいことを基盤としていることによって支えられている効率性であり,医療サービスの質は低く,リスクマネジメントもほとんど行えず,これからの医療を取り巻く状況の厳しさを考えるとわれわれはきわめて危機的な状況におかれていると考えなければならない。すなわち日本の精神科医療,とりわけ急性期医療においてより多くのマンパワーを配置すべきであり,そのための収益が保証される努力が求められる。
     いよいよ21世紀となり今後は大変な状況がいろいろと起こりそうだという不吉な予感ばかりが先行する。とりわけ,安上がりな精神科医療はそろそろやめにして良質な医療を提供するとともに十分なリスクマネジメントをしておかないと,精神科医療の根底がゆらぐ事態が来るように感じる。医療の供給体制を本質的に変えるためにも病床(病棟)機能分化は必須である。このことを感じ取った病院では病棟の機能分化をすでに行い,リスクマネジメントに手をつけはじめている。歴史的変換点に立っている。 詳しくは→こちらへ

  • 希望持ち病と向き合う  精神病院めぐる患者の声から  朝日新聞2001年2月15日>

     違法な拘束やずさんな治療の実態など精神病院を巡る記事に、患者、家族から百通を超えるお便りが届きました。なかには「記事はかえって差別を助長する」との指摘もあります。実態に迫ろうとすると差別を助長しかねず、患者の気持ちを考えると慎重にならざるを得ません。当事者の方々に連絡を取ると「直接話すのはこわい」「家族に迷惑がかかるので」という答えも返ってきました。そんな思いの背景を知るために、直接会い、電話で話しながら考えました。木村さん以外は仮名です。

  • 心細さや葛藤…制度不備も映し 家族が精神疾患に  asahicom.くらし 健康2001年3月1日>

    ある日、突然、家族が精神疾患になって……。読者からお便りが連日、届いています。
     夫や子どもの病気が受け入れられない、医療への怒り、入院させた罪悪感、何をどうしていいかわからないもどかしさ、だれも助けてくれない心細さ。それぞれ家庭の事情は違っても、多くの人が葛藤(かっとう)を抱え、その胸の内をつづっています。本人や家族を 支える医療や情報、仕組みが圧倒的に足りないことを痛感させられます。


    2001年2月


  • 医療訴訟起こされそうなら カルテコピー「渡さぬ」26%  主要病院本社調査
                              <朝日新聞2001年2月28日>
     訴訟を起こされる恐れがある場合はカルテのコピーを渡さない。こうした考えの病院が四つに一つ、二六%に上る−−−。全国の主要な病院を対象に朝日新聞社が実施したアンケートで、こんな実態が分かった。大学病院などでも五分の一が訴訟を前提としたカルテのコピーには応じないとしており、民間病院にいたっては三分の一に上る。来月一日から改正医療法で病院の広告にカルテの開示状況を盛り込めるようになる。しかし「カルテ開示」をうたう病院でも、愚者が本当に必要なときにもらえないこともあり得る。 詳しくはこちらへ→医療過誤・医療事故(3/3up)

  • ここまできた覚せい剤汚染の低年齢化の実態
    小学生“シャブ中”が急増している親も先生も気がつかない   
    日刊ゲンダイ第7378号 2001年2月21日>
     女優・三田佳子の二男は高校生の時だったが、覚せい剤乱用の低年齢化は確実かつ急速に進んでいる。警察庁の調べによると、昨年、覚せい剤で検挙された中学生は前年比で2倍以上に増えた。96年には千葉で小学生が補導されたケースもあつた。  詳しくはこちらへ(精神科看護アディクション)

  • フォーレンジック・ナーシングとは何か−−その出会いと日本の看護への応用を考える
  • 週刊 医学界新聞2001年2月26日(月曜日)第2426号> 米山奈奈子(東海大看護学部)    

     私は現在,教員の傍ら1986年に設立された「アディクション問題を考える会(以下,AKK)」という市民団体の代表をしている。「アディクション」とは,嗜癖を意味し,自分でやめようとしてもやめられない行動プロセスや人間関係などを含む。代表的な例は,アルコールや薬物依存,摂食障害,ギャンブル依存症などである。なお,近年社会問題化している虐待や暴力(いわゆる,ドメスティック・バイオレンス)の問題もこの範疇に含まれる。AKKは,こうした問題に関して一般市民の啓発を目的とした講演会を開催したり,また会員による電話相談やミーティング(自助グループ)活動などを展開している。


  • 無策の谷間 痴呆難民  行き場なく精神病院に3−5万人
  • 朝日新聞2001年2月26日>

     乱脈医療で問題になっている埼玉県の精神病院・朝倉病院の医療監視に入った埼玉県の職員は驚いた。入院患者の八割以上が痴ほう症のお年寄りなのだ。しかも、平均四年近く入院している。痴ほう症のお年寄りは全国で約百五十六万人。うち精神病院に入院しているのは三万五千人とも五万人とも書われる。家族も支えられず、介護施設も足りない。こうやって生まれた「痴ほう難民」がいま、精神病院に流れている。痴ほうを抱えたお年寄りに、精神病院はふさわしい場なのか。詳しくは→朝倉病院問題

  • 医療法改正の政省令はすべて1月末に出されています。
  • http://www.kantei.go.jp/jp/kanpo/jan.5/gifs/ee0131t0003.gif


  • 触法精神障害者の入院処遇実態で初の全国調査に着手  厚労省研究班
     厚生労働省研究班「触法行為を繰り返す治療困難者が入院する施設の設備構造、人員配置、治療内容に関する研究」(分担研究者代表=山上皓・東京医科歯科大学難治疾患研究所教授)は罪を犯し、措置入院となった精神障害者の入院処遇実態を調べる初の全国調査に着手したらしい。すでに複数の病院から回答が寄せられ、今夏をめどに調査結果をまとめようだ。
      詳しくはこちら

  • 受け皿なく長引く滞在  精神病院の入院患者に生活保護なぜ多い
                                <2001年2月8日朝日新聞朝刊より>
    入院している患者の4割が生活保護を受けていた埼玉県庄和町の精神病院・朝倉病院。 厚生労働省のまとめでは、生活保護を受けている入院患者約13万人のうち、半数が精神病院に入っている。なぜこんなに多いのだろう。福祉事務所を訪ね歩いてみた。

  • 星野朋市参議院議員〔保守党)が2月7日の参議院本会議で触法障害者への保安処分発言<傍聴メモより>
    ○星野朋市議員の質問
     私は、自由民主党・保守党を代表して、森内閣総理大臣の施政方針演説に対し、総理並びに関係大臣に質問をいたします。
    (中略)
     第二は、精神障害者から国民の生命を守る体制を整えることであります。
     凶悪犯罪を起こした者は精神鑑定が行われ、精神に異常があったとして罪一等が減じられるのが通例であります。しかし、これらの者が釈放後再び犯罪を犯す例が多々見られます。責任能力なしと判断され、犯罪を起こすおそれのある者を再び社会にそのまま放置することはまことに危険であり、国民は安心して生活できません。これらの者を野放しすることなく、社会的な保護、監督のもとに置く体制を整えるべきであります。
    ○森喜朗内閣総理大臣の答弁
    (前略)
     精神障害等を原因とする犯罪への対策についての御質問をいただきました。
     責任の程度に応じて刑事上の処分が行われるべきであるのは当然なことでありますが、このような犯罪の発生は、その被害者にとっても、また精神障害によって加害者になった者にとっても極めて不幸な事態であります。重大な犯罪を犯した精神障害者の処遇のあり方につきましては、現在、法務省と厚生労働省の合同検討会などにおきまして幅広い観点から今検討を進めているところであります。

  • 精神保健福祉課、精神病院への指導監査などを徹底を要請
     厚生労働省障害保健福祉部の精神保健福祉課は2月22日、全国の政令市・特別区の保健所担当官らを集めた衛生主管部局長会議で、予告なしの立ち入り調査も含め、精神病院への指導監査などを徹底するよう強く求めている。同課の泉課長補佐は「不適当な処遇が行われているのではないかと疑われる事案は適確に捉えていただきたい」と述べ、自治体が内部告発などではじめて実情を知るといったことがないよう、日頃から精神病院の処遇実態を把握する心要性を指摘した。精神病院をめぐっては、昨年11月、埼王の朝倉病院で患者の違法拘束や診療報酬の不正請求が発覚し、県による実地指導などが行われたばかり。
     泉補佐はまた、医療保護入院の移送体制が十分に整備されている都道府県・指定年は17カ所、うち夜間休日も対応できるのは3か所のみ−−といつた昨年10月末の調査結果を示し、適切な医療や人権確保のために、患者の移送体制を早急に整備するよう要請している。
  • 21世紀の精神科病床のあり方  当院のあゆみから考える 横川弘明山形 上山病院院長
               人員配置,病床機能分化,設備構造基準,開放運動,進代化資金
    病院が良質の医療サービスが提供できなければ,国民が医療費の負担増をもはや納得しないと私は分析している。他科の最新高額医療機器に精神科で相当するのは,良質な多数のスタッフではないのか?ところが,スタッフ数で精神科は他科に負けている。良質の医療サービスを提供し続けないと,国民は医療費増加に賛成しないだろう。その前提がマンパワーの充実であるというのが,私の持論である。それにしても,第二次臨調以降,開放的医療やサービスの充実のために,マンパワーを増やした病院が軒並み財務面で綱渡りを強いられてきたのは,腹立たしい限りである。
    ・当県の平均在院日数は,281日で全国平均の441日より大幅に少なく,政令指定都市を除けば,日本で一番短い。山形県支部の努力の影響が以上のデータに如実に現れていると思っている。当支部はだいぶ前から,相互の交流が盛んで,20年以上前から,院長の定例会議をもっている。事務長,総婦長レベルでも行っており,毎年10月に開く国際障害者年に開始した「心のフェスティバル」を支部の事業として20年も続けている。ピアレビューも行っており,風通しをよくして共に医療内容の向上を図る努力をしている。そのあらわれとして山形県の看護配置は,最低が4:1となっているのだと思われる。 
         日精協誌第20巻・第2号2001年2月>
  • 医師法等の欠格条項の見直しについて、パブリックコメントと資料が厚生労働省のホームページに掲載されています。
    http://www.mhlw.go.jp/public/bosyuu/p0214-1.html
    パブリック・コメント用資料平成13年2月
       厚生労働省 医政局・健康局 医薬局・同食品保健部 労働基準局安全衛生部「障害者等に係る欠格事由の適正化等を図るための医師法等の関係法令改正試案」に対する意見の募集について
     障害のある方も、障害のない方とともに社会経済活動に参加し、生き生きと生活するという「ノーマライゼーション」の理念を実現していくため、政府として、各般にわたる障害者施策の推進に努めてきているところです。その一環として、障害のある
    ことを理由として一律に免許を与えないことなどを定める欠格条項を見直し、障害者がその能力を十分に発揮できるようにしていくことは大変重要です。このような考え方にたち、厚生労働省としては、平成11年8月の障害者施策推進本部決定「障害者
    に係る欠格条項の見直しについて」を踏まえ、当省が所管する、医師免許をはじめとする国民の健康及び安全に関する資格制度、業の許可において定められている障害者等に係る欠格事由について見直すべく、関係法令の改正を検討しています。現在、検討している内容は「障害者等に係る欠格事由の適正化を図るための医師法等の関係法令改正試案」(別紙)のとおりです。これに関して、御意見のある方は、平成13年3月2日(金)までに次のあて先に御意見をお寄せ下さい。
    (電話による御意見は受け付けておりません。又、頂いた御意見に対しての個別の回答は致しかねますので、あらかじめその旨御了承願います。頂いた御意見は、住所、電話番号、電子メールアドレスを除き公開される可能性があることを御承知おきくだ
    さい。)
    通信方法   あて先
    (1)電子メールの場合 www-admin@mhlw.go.jp
    (2)郵送の場合    厚生労働省医政局医事課
               (〒100-8916 東京都千代田区霞ヶ関1-2-2)
    (3)FAXの場合   03−3592−0710

  • 朝倉病院不祥事件に思う  日精協誌■巻頭言 /2001年2月■
  •  朝倉病院の問題が新聞,テレビで報道された。その実態を知るにつけ,国民がこれ
    らの報道により,真剣に精神科医療に取り組んでいる精神科病院全体に疑惑と不信感
    を抱くであろうことを精神科医療に携わる者として憂慮し,遺憾の念を禁じ得ない。
     また同時に,なぜいまだにこのような一般的な精神科病院と著しくかけ離れた時代
    錯誤的な病院が存在し,なぜこのような事態になったのかその原因を究明し,他にも
    このような状態があるとすればこれを払拭しなければならないと思う。

  • 欠格条項:厚生労働省が改正試案 看護婦などの守秘義務規定も
     厚生労働省は14日、心身障害者に医師、看護婦、薬剤師の資格・免許などの取得を閉ざしていた欠格条項の見直しを盛り込んだ関係法令の改正試案を発表し、意見の募集を始めた。改正試案では、個人情報を保護するために看護婦、准看護婦、保健婦、歯科技工士にも守秘義務を課すことにし、罰則を含めた新たな規定を保健婦・助産婦・看護婦法、歯科技工士法に盛り込む。<2001年2月14日毎日新聞より>

  • 筋弛緩剤事件:北陵クリニック閉鎖へ 来月10日めどに
    <2001年2月10日毎日新聞より>筋弛緩(しかん)
    剤点滴事件のあった仙台市泉区の北陵クリニック(半田郁子院長)が来月10日をめどに閉鎖することになり、10日午前、玄関にその旨の張り紙を出した。
  • 感情労働としての看護  武井麻子(日本赤十字看護大学) 第3回精神科看護管理研究会セミナー(メモ)

    精神科の看護は身体だけでなく、精神的な疲労やストレスが大きいものです。それはなにかという事をに気づくヒントがここにあるようです。参加者のメモより。Tさんありがとうございます。
    患者は同じことを繰り返しますよね。そうしますと看護婦はむなしくなりますよね。実はそのむなしさが大切なのです。彼・彼女が持っているむなしさが看護婦に投影されているのです。むなしさを乗り越えて生き続けると、自殺しかねない。むなしさを流し続けることで生き続けられてゆく。むなしさ、無意味さに耐えることが看護婦の仕事だと思うのです。看護婦の仕事は達成感ではないのです。
    『看護婦が患者の「感情の器」になっているのです。』という表現が印象的でした。以下の意味で使われていました。看護婦がイライラしている時がある。患者がそういう感情を看護婦にかき立てているのです。どこまでが、患者の感情であり、自分の感情であるのか分析する必要があります。今起こっている行動のパターンは、過去に必ずヒントが隠されています。まず、自分の感情に気が付かなければならない。

  • 国立療養所犀潟病院から「保護室隔離中の看護を見直す」

    (まとめより) 今回は隔離中の患者の不安の軽減に焦点を当てた調査とした。その調査の結果から関わる側としては患者に与える影響の強い「音」に対して、慎重に行動し、音の原因を知らせる努力をし、なるべく頻回の訪室を心掛けることとした。
     これまでの保護室看護の巡回基準は厚生省からの精神保健福祉法の運用マニュアルが配布される前は「1時間毎」とのみ病棟内で規定してあったものを、(!)最低30分に一度声をかける。(2)観察廊下を通るときは何をしに行くのかを入室中の患者に伝える。(3)大きな音をさせる時はあらかじめ患者に伝える。とより具体的に基準化した。このことにより隔離中の患者の不安の軽減につながっているものと考える。
     今後は隔離体験を職員に拡げ、1〜2時間の体験の中から声掛けの内容による不安の度合いを測る調査を行い、さらに細かな基準を策定する予定である。

    精神病院で患者虐待  真冬にホースで水  クラブで殴り負傷

    泉佐野 府、立ち入り調査へ  <読売新聞夕刊2001年(平成13年)2月9日>
     大阪府泉佐野市中庄、医療法人清楓会の精神病院「真城(しんじょう)病院」(塩沼真一院長、百六十六床)で、一部の看護士が、入院中の男性患者を真冬に全裸にして水を浴びせたり、ゴルフクラブで殴って負傷させたりしていたことが、NPO大阪精神医療人権センターの調査でわかった。府は九日午後、立ち入り調査する。病院側は「事実関係は調査中だが、看護職員の姿勢に確かに問題があった。抜本改革したい」としている。
    関連記事
    <大阪>精神病院で虐待か 府が立入調査 (2/10朝日放送)
    <大阪府>入院患者虐待で精神病院を立ち入り調査(2/10毎日新聞)

  • 看護婦の行政処分  医療関係者審議会議事要旨から2001.2.9

  • 朝倉病院長が不正認める、IVH療法カラ投与も  <2001年2月8日読売新聞より>

     診療報酬の不正請求疑惑などが指摘されている埼玉県庄和町、精神・内科病院「朝倉病院」の朝倉重延院長が、厚生労働省と県の監査に対し、食事を自力で摂取できる入院患者らに、本来不必要な中心静脈栄養(IVH)療法を施していたことを認めていたことが七日わかった。朝倉院長はカルテの看護記録を読まずに対象患者を選んでいたという。同省などは、診療報酬を不正請求していたことを裏付けるものとみて、健康保険法などに基づく保険医療機関の指定取り消しを視野に調べている。


  • 抗てんかん 高濃度薬、販売中止へ 大日本製薬 調剤ミス受け一本化  <2001年2月4日朝日新聞朝刊より>

    成分濃度が10倍違う粉薬が2種類あるために調剤ミスを誘発し、医療事故が起きた可能性があるとして、大日本製薬(本社・大阪市)は抗てんかん薬「アレビアチン(成分名フェニトイン)」のうち、原薬に近い「アレビアチン細粒」の販売を中止する方向で検討を始め、厚生労働省との調整に入った。粉薬状の同薬は濃度10%の「アレビアチン十倍散」に統一する。ほかの成分の粉薬も同様に統合できないか見直しを検討しているという。事故防止を理由に特定の医薬品が販売中止されるのは極めて異例で、医療事故対策を進める同省は「有効な対応だ」と評価している。

  • 脳の疲労 謎を解明  世界初 原因と阻害物質特定  ■帝塚山大・山本教授ら■ 産経新聞2001年1月30日

     脳の中枢神経を疲労させる原因物質と、その流入を阻害する物質を帝塚山大学(奈良市帝塚山)の山本隆宣教授(医学博士)と英・オックスフォード大学のエリック・エイ・ニュースホルム名誉教授らの共同研究グループが世界で初めて特定したことが二十九日、分かった。IT(情報技術)化が進み、人がコンピューター端末に向き合う時間が長くなったことなどから、最近は原因不明のけん怠感に突然襲われる慢性疲労症候群で悩む人が増えている。今回の発見は「第二のエイズ」ともされるこの疾病の治療に貢献する可能性もあるとみられ、注目されている。

  • 2月3日「精神科医療」をテーマに講演会  郡山  看護管理研究会セミナー

     全国の精神病院などに勤務する看護婦、看護士らが参加する精神科看護管理研究会セミナーは二日から四日まで、郡山市の清稜山倶楽部で開かれている。

  • 生活保護を悪用?精神病院とも告げず、患者を拘束 朝倉病院 <2001年2月1日朝日新聞朝刊より>
     病室での手術や中心静脈栄養(IVH)の乱用、身体を縛ることなどが問題になっている精神病院・朝倉病院。実は、ここに入院している患者の四割が、生活保護を受けているという。昨年十月まで入院していた男性に会うことができた。彼は、朝倉病院が精神病院であることを知らされずに連れていかれ、自分に「精神分裂病」という病名がつけられていることを、つい最近まで知らなかった。


  • 2001年1月

  • 医療事故 1つの病院  年平均130件  日本病院会調べ 2001.01.29
    日本病院会はこのほど、会員の病院に対する医療事故アンケートの結果をまとめた。ヒヤリとしたケース(インシデント)も含め、一つの病院で年に平均百三十件の事例が報告されている。なかでは転倒・転落が二四%で最も多く、薬の量の誤認が九%、薬の種類の誤認が八%となっている。患者誤認も七%あった。
  • 1月31日、第151回通常国会招集 朝日俊弘は厚生労働委員会に所属へ Asahi 21 Fax Letter No.97 より
  • ■1/31第151回通常国会招集
     第151回通常国会が招集された。会期は150日間。国会では平成13年度予算案の審議のほかKSD事件や外務省室長による機密費流用事件などの疑惑解明と再発防止に向けて与野党の論戦が予想される。
     朝日はこれまで地方行政−警察委員長の職責を担っていたが、本年1/6の中央省庁再編に伴う委員会再編成を機に、今国会から所属委員会は厚生労働委員会、決算委員会となる予定。
    ■1/31改正医療法の政令公布
     昨年第150臨時国会で改正された医療法の一部を改正する法律の施行期日を今年3月1日とすることや、医療法施行規則の「療養型病床群」を「療養病床」とするなどの関係政令が公布される。告示、省令関係は2月上旬となる見通し。
    ■1/29法務省・厚生労働省合同検討会
     重大な犯罪行為をした精神障害者の処遇決定及びシステムの在り方などについて検討する標記の検討会の初会合が開催された。開催に当り法務省刑事局長、厚生省社会援護局障害保健福祉部長が各々挨拶し、「精神障害者の犯罪は、最近、特に増加しているわけではないが、殺人、放火といった重大犯罪に及ぶ例もまれではない。重大な犯罪行為をした精神障害者の処遇の決定及び処遇のシステムの在り方など様々な角度から検討するため医療関係者、被害者、有識者など関係方面から意見を聞く。」など開催趣旨を説明した。
     検討会では東京医科歯科大学の山上皓教授と都立松沢病院の坂口副院長が意見陳述した。山上皓教授は「触法精神障害者に適切な医療を提供するだけでなく、他の入院患者の安全性を確保するためにも、触法精神障害者の公的な専門治療施設が必要」と意見を述べた(次回は未定)。
       Asahi21 Fax Letter 
    〒100・8962東京都千代田区永田町2−1−1参議院会館618号室
    TEL03・3508・8618 FAX03・5512・2618

    • 1/29 「重大な犯罪行為をした精神障害者の処遇決定及ぴ処遇システムの在り方などについて」
      第一回法務省・厚生労働省合同検討会ひらかれる  
      議事メモ
      2001.1.29第1回合同会議の山上氏の資料要点
      山上皓委員が「国公立精神病院に、20〜30床程度の専門病棟を併設」を提案
       厚生労働省と法務省は29日、殺人や放火など重大な犯罪を犯した精神障害者の処遇方法を検討する初の合同検討会を開いてたようだ。委員の山上皓・東京医科歯科大学教授(犯罪精神医学研究分野)らから日本の精神医療の現状について説明があった。
       山上教授は触法精神障害者に適切な医療を提供するだけでなく、他の入院患者の安全性を確保するためにも、触法精神障害者の公的な専門治療施設が不可欠と強調。「日本でも現実を直視し、医療の現場を徹底的に調査して、現状に即した対策をとることが望まれる」と述べ、各都道府県に少なくとも1ヶ所、国公立精神病院に20〜30床の専門病棟を併設するよう提案したようす。
       犯罪を犯した精神障害者の8〜9割は責任能力がないのを理由に不起訴となっている。司法の手を離れれば、措置入院となって医療現場にその処遇が委ねられるケースが多い。イギリスではすでに1800年代前半に触法精神障害者の保護を目的とした法令ができるなど、欧米諸国の対応は進んでおり、触法精神障害者の入退院の決定には裁判所が必ず関与して、公的な専門治療施設で処遇している。
       山上教授は触法精神障害者を一般精神医療現場でみると、他の入院患者の安全性が脅かされるだけでなく、触法精神障害者を不当に拘束する人権上の問題も発生しやすいと指摘。触法精神障害者のうち、専門施設による治療が必要なのは年間で200人程度(2〜3割)だとし、各都道府県の国公立精神病院に、20〜30床程度の専門病棟を併設するのが現実的だと提案した。また都立松沢病院副院長の坂口正道委員は、措置解除の判断を指定医だけに委ねずに、自治体などと協議する場を定期的に設ける必要性を説いた。


  • 埼玉新聞のHPに朝倉病院問題での知事発言2001.1.29

    埼玉新聞のホームページに「知事会見採録」というコーナーがあり、朝倉病院問題の知事の発言など掲載されています。
    知事と副知事とのやりとりもあり、必見です。
    http://www.saitama-np.co.jp/main/box/tiji/01/01/16k.htm

  • 「患者への説明義務」唱える米国(日米医療事情:上) <2001年1月11日朝日新聞より>

    ◆点滴間違え、病院「問題ない」《神戸市の会社員(38)の体験(投書をもとに)》
     入院中の夫が、ほかの人と点滴を間違えられた。夜、看護婦が病室に来て「間違えてたわ。ごめん、ごめん。点滴変えましょうね」。よく見ると、点滴パックには知らない名前が書いてある。「先生は、同じような肝臓の薬だから、問題ないって」。説明はそれだけ。翌日、医師が様子を見に来ることもない。違う薬を入れたのに?
     夫婦で主治医に面会を求めた。「どうなってるんですか」。夜、病院 側が話し合いに応じてくれた。ひと通りの説明のあと、ようやく「申し訳ありませんでした」と頭を下げられた。
     隠された医療ミスが発覚するたび、病院や医師への不満の声が寄せられます。問題があるのはわかります。でも、現状はどうすれば変わるのでしょう。ヒントを求めて、米国を 歩いてみることにしました。「患者に説明する義務」が早くから唱えられてきた国です。 医師はどこまで患者に正直になれるのか。新たな試みも始まっているようです。

  • 米国 病院・ケア施設に立ち入り審査 (日米医療事情:中) <2001年1月18日朝日新聞より>
    ◆北陵クリニック、副院長「聞くに聞けなかった」 入院した少女の点滴に筋弛緩剤を入れたとして准看護士が逮捕された 仙台の北陵クリニック。2年前にリストラされて薬剤師は不在だったうえ、筋弛緩剤は、かぎのかかる場所には保管されていなかった。患者の容体急変に疑問を感じながら、「あまりに恐ろしいことなので聞くに聞けないという気持ちだった」。(1月7日、副院長が記者会見で)
    ◆朝倉病院、看護婦「私が患者押さえた」 食事ができない患者のための中心静脈栄養を、必要のない患者にまで使ったとされる埼玉県庄和町の精神病院・朝倉病院。内部告発で、ようやく実態が明らかになってきた。「私が患者さんを選んだんです。ばくばく食べられる人も押さえつけて」 (昨年12月、この病院に勤めていた元看護婦の証言から)
     准看護士が点滴に筋弛緩(しかん)剤を入れるなど、医療の現場で事件や不祥事が続いています。専門性の高い病院という場が、総じて外部の目にさらされにくい場所であるからかもしれません。治療内容や薬の管理、患者への対応。課題を抱える病院に「外部の目」はどこまで届くのでしょう。

  • ホームドクターどう探せば 日米医療事情(下) <2001年1月25日朝日新聞より>
     患者はどこまで、医者について知ることができるのでしょう。「情報が少ない」という不満にこたえようと、米国の一部の州は、医者や病院の細かいデータを公開しています。この仕組み、日本に取り入れることはできるでしょうか。

  • 日本の精神医療、3割が「社会的入院」  <2001年1月14日朝日新聞より>
    日本の精神病棟に入院している人は、いま33万人いる。 うち30%に当たる10万人が、入院の必要がない、いわゆる「社会的入院」という。厚生省が1984年に公表した調査結果だ。  日本精神神経学会が99年に実施した調査でも似た結果が出ている。1年以上入院している長期入院者のうち約32%が、すぐ退院できるか、通院や地域生活の問題が改善されれば退院できる人だった。

  • 続く精神病院の「社会的入院」《あなたの隣で》 <2001年1月14日朝日新聞より>
     電極を持った医師の手が、ひたいに当てられる。次の瞬間、バットで殴られたような衝撃が駆けめぐる――。 いつもそこで、東京都三鷹市の岡田寿夫さん(65)は目を覚ます。  精神病院を9年前に退院した。無認可の作業所で働く今も、悪夢によみがえる。精神分裂病と診断され、電気ショック療法を何度も受けた。おびえる日々のなかで、自立して暮らす自信を奪われた。入院生活は通算、約25年に及ぶ。
     入院治療の必要がないのに、家族の事情や受け入れ先がないなど社会の事情で退院できない。それを「社会的入院」と呼ぶ。
  • ■訪ねてみました■「笑顔」基準に精神病院選び <2000年11月9日朝日新聞紙面より>
    入院患者が外部と自由に連絡がとれるか、病室に威圧感はないか――。精神病院の閉鎖性が問われる中で、精神病院を訪ね歩き、患者らの処遇を調べ続ける入院経験者らの団体がある。利用者の病院選びにも役立てたいと始めた。公衆電話の位置、窓の鉄格子など細かい点をチェックし、病院側に改善を求める。声が生かされる例も増え始めた。「変わろうとしている病院と、そうでない病院の差が開いている。それは患者の表情に表れます」。団体のメンバーはそう話す。病院訪問に同行した。元患者らが訪問、改善策を提案  NPO法人「大阪精神医療人権センター」は1985年に発足、2年前から病院訪問に 乗り出した。きっかけは、患者の違法な隔離や暴行などが指摘され、開設許可が取り消された大和川病院(大阪府柏原市)事件だった。入院経験者や精神科に通院中の人、看護婦ら32人が交代で訪ねる。
  • うつ病治療薬に新時代  脳内のしくみ解明へ <2000年12月8日朝日新聞より>
     SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)という種類では初の薬で、それまでの薬に比べて副作用が少ないことなどから「ハッピー・ドラッグ」などと呼ばれ、世界で約3800万人に処方される爆発的なヒット商品になった。日本でも発売に向けた準備が進められている。
      標的をセロトニンに絞ったSSRIの登場で、こうした副作用は大幅に減った。SSRIは、強迫性障害やパニック障害などにも効果があることが分かり、脳の働きの中で、セロトニンの果たす役割が注目を集めている。薬の作用が、セロトニンのなぞを解明しているともいえそうだ。

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    2002/07/10 06:02:31;51460;f6876db868v;RETR;ok;/htdocs/archive/news/backnumuber/011_3.html