「心神喪失者医療観察法案」国会情勢緊迫! 法案は廃案しかない!
2002年(平成14年)11月19日
心神喪失者等「医療」観察法案を考える・市民集会
広島弁護士会主催
私たちは心神喪失者等「医療」観察法案に反対します 政府は,本年3月「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律案」(以下,心神喪失者等「医療」観察法案といいます)を国会に上程し,通常国会においての議論でも,多くの反対の意見が出されたものの,継続審議となり,現在開会中の臨時国会で審議し,成立させようとしています。
この心神喪失者等「医療」観察法案は,殺人,傷害など重大な犯罪を犯した精神障害者が刑事責任を問われない場合に,「再犯のおそれ」を理由に,新たに強制入院・強制通院の制度を設けることとし,強制入院などの要否の判断を医師と裁判官の各1名ずつで行おうとするものです。「再犯のおそれ」を客観的かつ正確に判定することは医学的にも極めて困難とされており,実際には「再犯のおそれ」がないのに入院させれられる者の生じてくること避けられません。また,裁判官が「再犯のおそれ」を判断することになると,医療の必要というより,治安的な判断になっていくと考えられます。しかも,この法案によると,強制入院させられる場合の上限の期間が決められておらず,無期限の拘束を行うことができることになっています。このような特別の強制入院・強制通院の制度を設けることは,精神障害者を特別に危険視して,精神障害者を社会から隔離し差別を助長することにつながります。
誰でも,いつでも,どこでも安心してかかれる精神科医療を実現することを通じて,精神障害者福祉の充実を図ることが,結果として,精神障害者の起こす不幸な事件の減少につながるものと考えます。
なお,現在,法案の修正案が自民党から提示されているところ,実質的には「再犯のおそれ」を理由として強制入院を行うものとなっています。
よって,私たちは,心神喪失者等「医療」観察法案(修正案を含む)に反対します。
心神喪失者等「医療」観察法案を考える・市民集会 参加者一同
以上
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