「心神喪失者医療観察法案」強行採決弾劾! 法案は廃案しかない! 「心神喪失者等医療観察法案」審議に対する 緊 急 抗 議 声 明 2002年3月に国会に上程された「心神喪失者等医療観察法案」は実質審議がうち切られ、2003年6月3日、第156通常国会の参議院法務委員会において強行採決された。そして今国会で可決・成立が図られようとしている。
この法案に対しては、本学会をはじめとする多くの団体・個人が反対の意志を表明し、その廃案を求めてきた。かねてから多くの団体・個人が指摘してきた再犯予測の問題、起訴前鑑定をはじめとする司法手続きの問題、法案の対象のあいまいさ等の問題については、衆議院、参議院の審議を通じて与党は何ら明確な説明をしていない。
そして、この制度が拘禁の期限も不明確な新たな保安処分にほかならないことも、この間に明らかになった。根拠のあいまいな再犯予測に基づいて新たな拘禁が行われるならば、新たな差別が生み出され、精神障害者に対する偏見が強化されることになろう。
今為政者に求められているのは、新たな差別・偏見を生み出すような新制度を作ることではなく、現行の貧困な精神医療・保健・福祉に対する反省とその改善のための施策を実行することである。本学会は法案の強行採決に強く抗議するとともに、あらためて廃案を求めるものである。2003年6月8日
日本病院・地域精神医学会理事会
理事長 樋田精一
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