「心神喪失者医療観察法案」強行採決弾劾! 法案は廃案しかない! 2003年6月6日
「医療観察法案」参議院法務委員会における強行採決に対する緊急抗議声明 大阪精神障害者連絡会
代表 塚本正治去る6月3日「心神喪失者医療観察法案」が参議院法務委員会において、政府―与党の賛成多数で可決されました。与党側の動議で一方的に審議が打ち切られ、野党委員や傍聴する仲間たちの怒号の中で、強行採決されたのです。
「精神障害者の生命と人権」に深く関わる法案であるにも関わらず、参議院法務委員会での審議時間は29時間30分というありさまです。社会的弱者である「精神障害者の生命と人権」に深く関わり多くの問題点が指摘されている法案であるにも関わらず、十分な審議も尽くさず強行採決を行った事は、私たち「精神障害者の生命と人権」が与党議員によっていかに軽視されているのかを明らかに示しています。
今回の強行採決は精神障害者に対する多くの人権侵害や人生に傷を負わせてきた「精神科特例」をはじめとする誤った国の施策に対する政府―与党による何の反省もない事、また精神障害者が医療施設に隔離されるのではなく、地域であたりまえの市民として暮らしていく施策を推進する政策内容も判断ももたない事を赤裸々にしています。
また、この法案を成立させようとする「日本精神科病院協会」から、この法案の成立に力をいれてきた多くの自民党議員に対して、政治献金がなされていた事が明らかになり、「法案が金で買われていた」のではないかとの疑惑が出ています。今回の強行採決は、こうした疑惑隠しの目的もかねているものと私たち精神障害者は受け止めています。これら一切の所業は、精神障害者に対するさらなる人権侵害や人生に傷を負わせようとするものです。
この法案が成立すれば、私たち精神障害者にとって国会は、憲法の重要な柱である基本的人権を尊重するための機関ではなく、「差別と偏見を助長し強める反人権・反民主的機関」に成り下がったと断言できます。
昨年の札幌におけるDPI世界大会において確認された「障害者の権利条約」「障害者差別禁止法」づくりの国際的潮流の中にある私たち精神障害者は、「精神障害者は何をするのかわからない」という社会的偏見にもとづく新たな「隔離法案」である「心神喪失者医療観察法案」に対して、廃案を求め続けるとともに、「医療観察法体制」―「新たな隔離体制」を廃棄する戦いを全国の仲間とともに障害種別をこえて、自らの人生を賭けて行う事を明らかにし、「医療観察法案」づくりの口実にされた「池田小事件報道 2カ年」の時、緊急の抗議声明とします。
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