2001年9月  (5)

「司法精神病棟」新設をはじめ、精神障害者に対する
隔離収容施策の強化に反対し、精神医療および
保健福祉施策の充実を求める署名


よびかけ 大阪精神障害者連絡会(ぼちぼちクラブ)・ NPO大阪精神医療人権センター・DPI日本会議 ・障害者の社会参加と自立をめざす大阪連絡会議・全国障害者解放運動連絡会議関西ブロック・全国自立生活センター協議会・こらーるたいとう・NPO精神障害者支援の会ヒット・障害者総合情報ネットワーク(順不同)


窓口(署名集約先) ぼちぼちクラブハウス (第1次集約10月10日)
住所 大阪市東成区大今里 1−15−22
Tel 06−6973−1287 Fax 06−6973−1289


 大阪府池田小学校事件の痛ましい結果については、心よりお悔やみ申し上げます。
 事件の直後から精神疾患との関わりは一切明らかになっていないにもかかわらず、精神障害者に対する予断と偏見に基づき、あたかも関わりがあるかのような報道が洪水のようにあふれ出しました。精神障害者は無関係であるにもかかわらず、日々脅かされ、まるで精神障害者であることが悪いことであり、裁かれているかのような心境に追いやられました。本人、家族の不安はつのり精神病院は満床になりました。また地域住民から「何かあったら困る。引っ越すか入院してくれ」と言われたとの訴えが増え、各地で住民の反対によりただでさえ不足している福祉工場や援護寮の開設が困難になるなど、精神障害者は地域からも追いやられようとしています。
 8月7日には坂口厚生労働省大臣が「重大な犯罪行為をおこなった精神障害者の処遇については、司法精神医療審判所を設け精神科医と裁判官などで入退院を判断し、特別な精神病棟を新設する方針を協議している」(朝日新聞)旨の報道がなされました。また8月29日の読売新聞によると「政府は、全国50ケ所の地裁に司法精神医療審判所を併設し、来年度から特別病棟のモデルとなる病棟整備を進める方針」と報道されています。
 全国の約217万人の精神障害者の人権にかかわる大きな問題であるにも関わらず、当事者の意見を聞くことなく、充分な議論も尽くされていません。私たちは政府が事件を契機に新法制定を強行しようとしている事に大きな危惧の念を抱いています。
「新法」制定の流れに対して以下の主張を、私たちは以下の主張を声高らかにします。

(1)新法制定は「保安処分」そのものです。「保安処分」とは、精神障害者に対する予断と偏見にもとづく予防拘禁の制度であり、許すことはできません。 統計上、殺人等の重大事件を起こし、精神障害を理由に不起訴や無罪となっている人の7割が前科はなく初犯です。また一般の再犯率に比べ精神障害者の再犯率は4分の1にすぎません。 
 現在の医療と司法の各々の役割を明確にして法制度の運用を行えば、問題の多くは解決可能です。わざわざ「新法」をつくることは「精神障害者は何をするか判らない」という偏見をさらに強化するものです。

(2)精神障害が疑われた場合、検察は、責任能力がないとの無罪判決で成績が下がることを避けるために、起訴前鑑定を行い、約9割が不起訴処分となっています。その鑑定は一時間前後で済む簡易鑑定が利用されることが多く、責任能力の充分な吟味がされていないのが実情です。重大事件の診断は起訴前鑑定ではなく、時間をかけた本鑑定でおこなわれるべきです。安易な起訴前鑑定の濫用は、裁判を受ける権利も奪いかねません。

(3)他の疾患と同様に、拘留中でも治療は優先されるべきです。病状により拘留の一時執行停止手続きを積極的に行い、被告人が公判の維持に耐えられるようにし、被告が事実認否や動機、背景事実や意見表明がおこなわれるようにすべきです。そして、拘置所や刑務所の医療の充実をはかるよう強く求めます。

(4)日本の精神医療は、隔離収容主義の下、安上がりで劣悪な医療の中に患者を長期間閉じ込め、多くの社会的入院を作り出してきました。医師は他科の1/3、看護者は2/3でもよいとする差別的な精神科特例は残され、人手不足のため充分な医療が提供されず、精神障害者を苦しめています。病状がつらい時に、入院者の権利が保障され、いつでも安心してかかれる医療サービスが必要です。地域で生活していく上で差別と偏見が精神障害者と家族を脅かし、孤立させています。また社会資源があまりにも少なすぎます。相談できる窓口、24時間・365日サポートできる生活支援の確立、地域生活支援センター、援護寮などの地域サービスの拡充が必要です。これら本来解決すべき課題に予算を投じ、取り組むことこそ、政府の役割であり、何よりも優先されなければなりません。

  内閣総理大臣 小泉 純一郎 様
  厚生労働大臣 坂 口  力 様
  法務大臣   森 山 真 弓 様
           以上の趣旨に賛同します。

氏 名

住     所

     
     
     
     
     
     
     
     
     
     


大精連・大阪精神医療人権センターから以下の要請がありました。

署名に協力願える方はプリントして集めていただけますようよろしくお願いします。

第1次集約は10月10日です。お手数ですが、下記窓口までお送り下さるようよろしくお願いします。

窓口(署名集約先) ぼちぼちクラブハウス(第1次集約10月10日)

住所 大阪市東成区大今里 1−15−22 Tel 06−6973−1287 Fax 06−6973−1289

署名:MSWord版

   クラリスワークス版


池田小学校事件および特別立法に関連する声明一覧

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